[2016_03_11_08]再稼働見通し立たず 志賀原発、11日で停止5年(北国新聞2016年3月11日)
 
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再稼働見通し立たず 志賀原発、11日で停止5年

 北陸電力志賀原発1、2号機がともに運転を停止して11日で丸5年を迎える。北電は現在、再稼働を目指して安全対策工事を進めているが、3日に原子力規制委員会の有識者調査団が、1号機直下の断層を活断層と評価したことで、再稼働には暗雲が立ち込めている。断層に関する新たな議論の場となる新規制基準の適合性審査会合はいつ開かれるか見通しは立たない。北電は原発なしで、4月からの電力小売り自由化の競争に臨む。
 1号機は部品の不具合で2011年3月1日、2号機は定期検査で東日本大震災当日の3月11日にそれぞれ運転を停止した。東京電力福島第1原発事故を受けて、北電は安全対策に取り組み、現在は1500億〜2千億円を投じ、追加の安全対策工事を実施している。来年度内には完了する。
 北電は敷地内断層について「活断層ではない」との主張で、規制委に最終報告書を提出している。同社の提出資料は2000ページ、経費50億円に上る。2号機再稼働の前提となる適合性審査の場で、調査団の結論を覆すだけの新たなデータが必要となり、さらに経費がかさむ可能性がある。

KEY_WORD:志賀原発直下_活断層の可能性_:SIKA_: