[2016_11_08_01]雨水対策48カ所未実施、志賀1号機 北電、規制庁に報告(北国新聞社2016年11月8日)
 
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雨水対策48カ所未実施、志賀1号機 北電、規制庁に報告

 北陸電力は7日、志賀原発1号機の雨水流入対策について、原子炉建屋内の計48カ所で水の浸入を防ぐ対策が講じられていなかったと発表した。実際に雨水が入り込んだ場合、非常用ディーゼル発電機制御盤など安全上重要な機器も影響を受ける恐れがあるという。北電は「2号機の雨水対策と並行し、1号機の作業計画も検討する」(広報)としている。
 北電は、志賀2号機原子炉建屋内に雨水が流入した9月末のトラブルを受けて1号機の実態についても調査し、7日、原子力規制庁に結果を報告した。
 北電によると、1号機の原子炉建屋には配管を通すトンネルなど外部とつながる部分が計133カ所ある。このうち85カ所はモルタルやシリコンで完全に水密化されていたが、残りは水の流入を防ぐ措置が施されていなかった。
 北電は、志賀原発が立地上、河川氾濫の影響を受けることがないと想定しており、規制庁への報告書には1号機が洪水に対応した設計になっていないことも盛り込まれた。 2号機の雨水トラブルについては現在、役員らで構成する社内検討チームが根本的な原因の調査や再発防止策の検討を進めており、なるべく早い時期に規制庁に最終報告書を提出する方針である。
北國新聞社
最終更新:11/8(火) 2:34

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