[2022_12_13_01]美浜原発3号機運転差し止め仮処分訴訟 大阪地裁20日に判断(NHK2022年12月13日)
 
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美浜原発3号機運転差し止め仮処分訴訟 大阪地裁20日に判断

 全国の原発で初めて運転開始から40年を超えて再稼働した福井県にある美浜原子力発電所3号機について、福井県の住民などが設備の経年劣化による危険があると主張して、運転しないよう求めている仮処分の申し立てに対して、大阪地方裁判所が今月(12月)20日に判断を示すことになりました。
 運転開始から45年が過ぎた福井県にある関西電力の美浜原発3号機について、去年6月、反対する福井県の住民などが設備の経年劣化によって想定外のトラブルが多発する危険があると主張して運転しないよう求める仮処分を大阪地方裁判所に申し立てました。
 美浜原発3号機は運転期間を原則40年とする制度のもと、特別な検査を通過して国の原子力規制委員会の審査で最長60年まで運転延長できると認められ、去年6月に再稼働しています。
 住民側は、人が近づけないところの点検は不可能で安全性が確保できないなどと主張しています。
 一方、関西電力側は、見えない場所でも水中カメラや超音波を使うなどして適切な点検を行い、安全性を確保できると主張し、審理を終えています。
 この申し立てについて、住民側の代理人の弁護士に、大阪地方裁判所から今月20日に3号機の運転の停止を命じるかどうかの決定を行うという連絡があったということです。
 稼働中の原発の運転の停止が命じられれば、6年前の高浜原子力発電所3号機以来、2例目で、運転開始から40年超える原発では初めてとなります。
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