[2023_06_22_01]40年超運転の高浜原発1号機が7月再稼働、12年ぶり 2号機は9月、関西電力が福井県に工程説明(福井新聞2023年6月22日)
 
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40年超運転の高浜原発1号機が7月再稼働、12年ぶり 2号機は9月、関西電力が福井県に工程説明

 関西電力は6月21日、運転開始から40年を超える高浜原発1、2号機(ともに加圧水型軽水炉、出力82・6万キロワット、福井県高浜町)について、1号機を7月28日、2号機を9月15日に、それぞれ再稼働させる工程を県に説明した。再稼働は2011年以来、約12年ぶりとなる。
 高浜1号機は運転開始から48年、2号機は47年が経過し、1号機は国内で最も古い原発の運転となる。原発の60年超運転を可能にする「GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法」が5月に成立し、2基は全国の原発で最初に60年超運転の可否が判断される可能性がある。
 関電は当初、1号機を6月上旬、2号機を7月中旬に再稼働させる計画だったが、火災防護対策の追加工事などが必要になり延期していた。
 関電によると、1号機は22日に原子炉への燃料装荷作業を開始。8月2日に発送電を始め、同28日に営業運転を再開する見通し。2号機は今月下旬に火災防護対策の工事を終える予定で、8月7日に燃料装荷作業に入る。発送電開始は9月20日、営業運転再開は10月16日の見通し。
 関電は2基の再稼働に向けたトラブル防止や安全確認のため、40年超運転の美浜3号機の再稼働時と同様の総点検を延べ300人体制で行う。原子力分野以外の技術者による現場点検も新たに実施する。
 関電の水田仁原子力事業本部長代理が県庁を訪れ、坂本裕一郎防災安全部長に説明した。坂本部長は「12年間停止しており、県民の不安もある。40年超運転で(美浜3号機に続き)国内2番目の2基を稼働させることを常に強く意識し、作業に当たってほしい」と述べ、安全最優先の作業を求めた。
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