[2023_07_18_02]日本のプルトニウム保有量45.1トン 前年から0.7トン減(毎日新聞2023年7月18日)
 
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日本のプルトニウム保有量45.1トン 前年から0.7トン減

 内閣府は18日、日本が2022年末時点で国内外に保有するプルトニウムの総保有量が前年から約0・7トン減り、約45・1トンだったと国の原子力委員会に報告した。減少は2年連続で、おもに関西電力高浜原発4号機(福井県)のプルサーマルで使用した。
 内訳は、国内約9・3トン▽英国約21・8トン▽フランス約14・1トン。高浜4号機で使ったウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の分が約0・6トンで、残りはプルトニウムが自然崩壊した分。
 一方、関電はフランスで保管していた約0・6トンを新たにMOX燃料に加工し、国内に搬入した。その結果、国内分はほぼ変わらず、海外分が減った。
 プルトニウムは核兵器への転用も可能とされ、過剰な保有は国際社会が懸念を示している。原子力委は18年に改定したプルトニウムの利用指針で「保有量を必要最小限にし、減少させる」と明記している。【土谷純一】
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