[2018_09_06_34]泊原発 外部電源 すべて復旧(NHK2018年9月6日)
 
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泊原発 外部電源 すべて復旧

2018年9月6日 19時07分
 北海道泊村にある泊原子力発電所は、6日未明から停電のため外部からの電源が供給されていない状態になっていましたが、1号機から3号機のいずれも地震から10時間近くたった午後1時までに、電源の供給が復旧しました。
 北海道泊村にある泊原発は、1号機から3号機の3基の原子炉があり、いずれも運転を停止したままで、3つの貯蔵用のプールに、合わせて1527体の核燃料が入れられています。
 泊原発では外部からの電源が3系統6回線で供給されていましたが、地震の発生からおよそ20分後の午前3時25分に電源が供給されなくなり、6台の非常用のディーゼル発電機が自動的に起動して、核燃料の冷却が続けられていました。
 その後、道内の水力発電所が稼働し、原子力規制庁によりますと、3号機が午後0時13分に外部電源が復旧したのに続き、1号機が午後0時51分に、2号機が午後1時に復旧しました。
 これで泊原発の外部電源は、地震から10時間近くたって、すべて復旧しました。
 これについて、原子力規制庁の大熊一寛総務課長は6日夕方、記者会見を開き、「非常用発電機が起動し、正常に核燃料の冷却が行われ、その結果、放射線量を測定するモニタリングポストの値に異常が出ていない。安全上の観点から問題になるようなことは生じなかった」と説明しました。
 また、規制庁によりますと、原発事故などの緊急時に使用するモニタリングポストについて、原発から30キロ圏内にある12か所が地震などの影響で停止していましたが、6日中に代わりのモニタリングポストを設置することにしています。
 一方、外部からの電源を供給する3系統6回線のうち、午前9時前後には2系統2回線が電源を確保できるようになっていたにもかかわらず、北海道電力から連絡があったのは昼すぎ以降だったということで、規制庁は北海道電力に対し、情報の伝達を迅速に行うよう指示をしました。
 ただ、規制庁の2人の職員が現地に派遣されていながら職員からも情報が上がっていなかったということで、規制庁は事実関係を確認し、改善していく考えを示しました。

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