【記事76051】厚真など震度5弱 M5.2胆振東部 最大級の余震(北海道新聞2018年10月5日)
 
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厚真など震度5弱 M5.2胆振東部 最大級の余震

 5日午前8時58分ごろ、胆振、日高地方を中心に強い地震があり、胆振管内厚真町、むかわ町穂別、日高管内平取町で震度5弱を観測した。札幌管区気象台によると、震源地は胆振地方中東部で、震源の深さは約31キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・2と推定される。津波はなかった。札幌市東区で女性1人が軽いけがを負った。9月6日未明の胆振東部地震の発生後、道内で起きた震度5以上の地震は、同日午前6時11分に胆振地方中東部で観測した震度5弱以来。
 気象庁は9月6日の震度5弱の地震以降初めて、緊急地震速報を発表した。気象庁地震津波監視課の松森敏幸課長は5日午前、記者会見し、今回の地震が「胆振東部地震の一連の活動と考えられる」と説明。この1週間以内に5日朝を含め震度4以上の地震が3回発生しており、活動は当分続くとして注意を呼びかけた。
 札幌市消防局によると、震度3を観測した札幌市東区で、30代女性が自宅の食器棚の下敷きになった。女性は軽傷とみられる。
 道災害対策本部などによると、5日正午現在、胆振東部地震で被害の大きかった厚真、むかわ、安平の3町で人的被害は確認されていない。新たな停電や断水の報告もないという。陸上自衛隊によると、厚真町をヘリコプターで上空から観測した結果、新たな土砂崩れは確認されていない。
 札幌市交通局によると、市営地下鉄は約10分間、南北、東西、東豊の全3路線で安全確認のために停止。その後も通常より速度を落とした時速40キロで運転し、各線で9〜21分の遅れが出た。路面電車(市電)も安全確認のため、2分間運行を見合わせた。JR北海道によると、地震発生時に運行中の在来線と北海道新幹線の列車は緊急停止した。脱線などの被害はなく、在来線は間もなく運転を再開。道新幹線も18分後に再開した。新千歳空港は平常通り運航し、設備への影響もなかった。
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(後略)

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