【記事66781】<伊方原発>運転差し止め、執行停止申し立て却下 広島高裁(毎日新聞2018年3月22日)
 
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<伊方原発>運転差し止め、執行停止申し立て却下 広島高裁

 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを命じた昨年12月の広島高裁の仮処分決定について、同高裁は22日、四電による執行停止の申し立てを却下した。三木昌之裁判長は「差し止め命令を取り消す明らかな事情があるとはいえない」と理由を述べた。
 高裁決定は9月末までの運転差し止めを求めており、異議審で判断が覆らない限り、期間中の再稼働は不可能になった。異議審は4月23日に第1回審尋が行われる予定で、三木裁判長が担当する。
 四電は「認められなかったことは残念。異議審で早期に命令を取り消していただけるよう主張・立証に全力を尽くす」とのコメントを発表した。住民側の原告団は「予想通りの内容でとりあえず安堵(あんど)している」としている。
 高裁決定は原発から130キロ離れた熊本県・阿蘇カルデラの破局的噴火で火砕流が到達する可能性を指摘し、立地不適と判断。運転差し止めを命じた。差し止め期間は、別の訴訟で異なる判断が出る可能性を挙げ、9月末までとした。【東久保逸夫】

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