戻る | 能登半島地震(2024)[最大震度7 M7.6]_石橋克彦 | 戻る |
○初めに |
2024年1月1日に石川県能登地方でマグニチュード7.6、震度7の大地震が発生しました。様々な識者が発言していますが、原発の耐震性に警鐘をならし、原発震災という言葉を広めた石橋克彦氏の発言がないのが気になっていました。 ところが、「もっかい事故調」主催(*)で、1月25日に、石橋さんが「日本の原発の全廃を迫る2024年能登半島地震」というタイトル名で、オンラインセミナーで講演されていたことを知りました。セミナーの youtube動画 、 講演資料 はオープンになっていました。 そこで、以下の記事一覧は石橋さんの 講演資料 をページ順に展開したものです。タイトル部末尾の"_P##"の##が講演資料のページ数に相当します。当会(地震がよくわかる会)の判断で、重要と思われる資料のテキストを抜粋してあります。抜粋した中で特に重要と思われる箇所に下線を引いてあります。 今回の地震と原発の関係について、皆さんの理解が深まれば幸いです。 あと、石橋さんのことをあまり知らない人向けに、 石橋さん関連の記事一覧 も作成しましたので、そちらもあわせてご参照ください。 (*)参加メンバー・主催・問い合わせ先等は コチラ を参照してください。 |
○1月25日_石橋克彦氏_講演資料(画像アイコンクリックで記事表示) |
(114)2024年1月25日 珠洲_能登地震_石橋克彦_資料_P41 |
(115)2024年1月25日 大地震の発生可能性のある場所 (日本列島全域) での原発立地は禁止すべき_能登地震_石橋克彦_資料_P42 |
(116)2024年1月25日 完_能登地震_石橋克彦_資料_P43 |
(117)2024年1月25日 若狭湾_地震時地殻変動の実例_能登地震_石橋克彦_資料_P44 |
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○記事一覧 |
(1) もっかい事故調 2024/1/25 「日本の原発の全廃を迫る能登半島地震」_石橋克彦 |
(2) もっかい事故調 2024/1/25 2024年能登半島地震_能登地震_石橋克彦_資料_P01 |
第17回もっかい事故調オンラインセミナー
2024年1月25日 (木) 19:00〜 日本の原発の全廃を迫る2024年能登半島地震 石橋克彦(神戸大学名誉教授) ![]() |
(3) もっかい事故調 2024/1/25 『週刊金曜日』2024年1月26日号_能登地震_石橋克彦_資料_P02 |
『週刊金曜日』2024年1月26日号
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(4) もっかい事故調 2024/1/25 2024年能登半島地震(作成/石橋克彦)_能登地震_石橋克彦_資料_P03 |
(5) もっかい事故調 2024/1/25 地震=地下の岩石破壊現象_能登地震_石橋克彦_資料_P04 |
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(6) もっかい事故調 2024/1/25 M7_8_9クラスの地震規模の大まかな比較_能登地震_石橋克彦_資料_P05 |
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(7) もっかい事故調 2024/1/25 地震(=震源断層運動)がもたらす諸現象_能登地震_石橋克彦_資料_P06 |
(8) もっかい事故調 2024/1/25 原発に影響を与える地震の要因_能登地震_石橋克彦_資料_P07 |
原発に影響を与える地震の要因
1. 強震動 2. 地表付近の断層のズレ 3. 地震時と地震後の地殻変動 (内陸地殻内地震でも無視できない,特に日本海側) 4. 地盤の変形・破壊 (前3者による二次的現象だが, 液状化・斜面崩壊など) 5. 津 波 6. 大余震・続発地震 そもそも, 最大地震を想定できるのか? |
(9) もっかい事故調 2024/1/25 地殻変動(水平)_能登地震_石橋克彦_資料_P08 |
(10) もっかい事故調 2024/1/25 地殻変動(上下)_能登地震_石橋克彦_資料_P09 |
(11) もっかい事故調 2024/1/25 国土地理院 地殻変動情報_能登地震_石橋克彦_資料_P10 |
(12) もっかい事故調 2024/1/25 能登半島は隆起_海成段丘が発達_能登地震_石橋克彦_資料_P11 |
(13) もっかい事故調 2024/1/25 産業技術総合研究所の調査結果_能登地震_石橋克彦_資料_P12 |
(14) もっかい事故調 2024/1/25 隆起海成段丘を重視せよ_能登地震_石橋克彦_資料_P13 |
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(15) もっかい事故調 2024/1/25 震源断層モデル_能登地震_石橋克彦_資料_P14 |
(16) もっかい事故調 2024/1/25 USGS_震源過程_能登地震_石橋克彦_資料_P15 |
(17) もっかい事故調 2024/1/25 遠地実体波による震源過程解析_能登地震_石橋克彦_資料_P16 |
(18) もっかい事故調 2024/1/25 16h10m9.5sのM5.9の地震_本震の始まり_能登地震_石橋克彦_資料_P17 |
(19) もっかい事故調 2024/1/25 震源過程 防災科学技術研究所_能登地震_石橋克彦_資料_P18 |
(20) もっかい事故調 2024/1/25 アムールプレート東縁変動帯_能登地震_石橋克彦_資料_P19 |
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(21) もっかい事故調 2024/1/25 新潟県中越沖地震_能登地震_石橋克彦_資料_P20 |
(22) もっかい事故調 2024/1/25 福島原発震災_能登地震_石橋克彦_資料_P21 |
(23) もっかい事故調 2024/1/25 地震列島における原子力発電所の危険性_能登地震_石橋克彦_資料_P22 |
大自然の神様は日本人に段階的に警告を与えてきた
◆ 2005.8.16 宮城県沖地震 (M7.2, 金華山沖のプレート間地震) 東北電力女川原発1〜3号機, 緊急停止 はぎとり波 > 基準地震動S2 (周期0.05秒前後) 国内初,原子力安全・保安院も重大視 ◆ 2007.3.25 能登半島地震 (M6.9, 内陸地殻内地震) 北陸電力志賀原発1, 2号機 (停止中) はぎとり波 > 基準地震動S2 (周期0.5秒以上) ◆ 2007.7.16 新潟県中越沖地震 (M6.8, 内陸地殻内地震) 東京電力柏崎刈羽原発1〜7号機を直撃,世界初の大きな地震被害 1号機はぎとり波 1699 Gal> 基準地震動S2 450 Gal ◆ 2011.3.11 東北地方太平洋沖地震 (M9.0, プレート間巨大地震) 東京電力福島第一原発1〜4号機,国際原子力事象評価尺度でレベル7 まだ覚醒しない日本の中央・地方の政治家・役人・経済人・マスメディア 現実には, 日本列島からの原発廃絶はかなり絶望的? @核武装能力堅持論, A原発輸出のためのショールーム |
(24) もっかい事故調 2024/1/25 原子力規制委員会による「新規制基準」_能登地震_石橋克彦_資料_P23 |
(25) もっかい事故調 2024/1/25 原子力規制委員会_実用発電用原子炉_規則の解釈_能登地震_石橋克彦_資料_P24 |
(26) もっかい事故調 2024/1/25 「震源を特定せず策定する地震動」を著しく過小評価_能登地震_石橋克彦_資料_P25 |
新規制基準では「震源を特定せず策定する地震動」を著しく過小評価できるようになっている。
(耐震指針検討分科会の審議以来の汚点) 2024年能登半島地震は、大方の予想を超える大地震だったが、 ◆「敷地ごとに震源を特定して策定する地震動」の検討用地震として想定すべきものだったか? ◆ それとも「震源を特定せず策定する地震動」の考慮に加えるべきものか? |
(27) もっかい事故調 2024/1/25 周辺海域_海底活断層が知られていた_能登地震_石橋克彦_資料_P26 |
(28) もっかい事故調 2024/1/25 日本海_大規模地震_調査検討会_能登地震_石橋克彦_資料_P27 |
(29) もっかい事故調 2024/1/25 津波_大規模地震_震源断層モデル検討_能登地震_石橋克彦_資料_P28 |
(30) もっかい事故調 2024/1/25 石川県_津波想定_H24.4月_能登地震_石橋克彦_資料_P29 |
(31) もっかい事故調 2024/1/25 能登半島北方沖_活断層の分布_能登地震_石橋克彦_資料_P30 |
(32) もっかい事故調 2024/1/25 海上音波探査は万能ではない_能登地震_石橋克彦_資料_P31 |
海上音波探査は万能ではない
・条件が悪ければ海底活断層が見つからないこともあるし, 解釈を誤ることもある. ・2007年新潟県中越沖地震のあとに実施された特別の音波探査で, 震源断層を捉えられなかった. |
(33) もっかい事故調 2024/1/25 地震研究者_予測_原発地震対策に持ち込まない_能登地震_石橋克彦_資料_P32 |
一般に科学は, 対象とする現象の理解が深まるに応じて, 一定程度の予測能力をもつ。
地震研究者も, 発生した地震活動を, 最新の研究によって予測できたと考えたい習性をもつ。それは, ある意味で研究の原動力だから否定しない。 しかし, その希望的観測を, 原発の地震対策に持ち込んではならない。 |
(34) もっかい事故調 2024/1/25 今回の地震を予測できたか?_能登地震_石橋克彦_資料_P33 |
(35) もっかい事故調 2024/1/25 地震時地殻変動_新規制基準_能登地震_石橋克彦_資料_P34 |
(36) もっかい事故調 2024/1/25 基準に関する規則の解釈_能登地震_石橋克彦_資料_P35 |
(37) もっかい事故調 2024/1/25 余震の問題_能登地震_石橋克彦_資料_P36 |
内陸地殻内大地震は必ず余震を伴う
場合によっては,場所によっては,大余震の揺れが本震に匹敵 本震の地震動がSs に達し,多くの設備・機器が塑性領域に入り, 強度が低下したところを再びSs が襲うことも考慮すべき 演者は,2001〜06年の耐震指針改訂の議論の場で, 大余震を考慮すべきことを度々主張したが,容れられなかった. 新規制基準でも余震は考慮されていない. 2007年新潟県中越沖地震も,1Fも,幸運すぎた.Cf. 2011.4.7, M7.2 |
(38) もっかい事故調 2024/1/25 新潟県中越地震_余震_能登地震_石橋克彦_資料_P37 |
(39) もっかい事故調 2024/1/25 国際常識の深層防護_徹底_能登地震_石橋克彦_資料_P38 |
(40) もっかい事故調 2024/1/25 「深層防護」の5層構造_能登地震_石橋克彦_資料_P39 |
(41) もっかい事故調 2024/1/25 地域防災計画・避難計画の策定_能登地震_石橋克彦_資料_P40 |
(42) もっかい事故調 2024/1/25 珠洲_能登地震_石橋克彦_資料_P41 |
(43) もっかい事故調 2024/1/25 大地震の発生可能性のある場所 (日本列島全域) での原発立地は禁止すべき_能登地震_石橋克彦_資料_P42 |
放射性物質放出を伴う原発の重大事故を引き起こすような大地震は, 原発周辺に, 建物倒壊, 道路崩壊,土砂災害, 津波災害などを生じる可能性がきわめて高い。また, 大余震の続発による震災の拡大もありうる。
したがって, 原発重大事故に対して, 住民の避難や屋内退避などは不可能であり, 前提とできない。 よって, 大地震の発生可能性のある場所 (日本列島全域) での原発立地は禁止すべきである。 このことが, 2024年能登半島地震によって改めて明白になった。 |
(44) もっかい事故調 2024/1/25 完_能登地震_石橋克彦_資料_P43 |
(45) もっかい事故調 2024/1/25 若狭湾_地震時地殻変動の実例_能登地震_石橋克彦_資料_P44 |
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