[2020_11_28_03]規制委臨時会議(対日本原燃)は、さながら「原子力ムラ」三者会談 規制委員長が事故加害者東電トップを称賛、原燃にも電事連にもイチエフ汚染水排出応援依頼 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その236 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)(たんぽぽ舎2020年11月28日)
 
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規制委臨時会議(対日本原燃)は、さながら「原子力ムラ」三者会談 規制委員長が事故加害者東電トップを称賛、原燃にも電事連にもイチエフ汚染水排出応援依頼 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その236 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

 11月18日の第39回臨時会議を是非ご覧いただきたい、後半30分だけでも。
第39回原子力規制委員会 臨時会議
2020年11月18日(水)17:00より18:30
原子力規制委員会と日本原燃株式会社経営層による意見交換
出席 日本原燃会長 池辺和弘(九州電力社長、電事連会長)
日本原燃 代表取締役社長 増田尚宏(元東電福島第二原発所長、元東電副社長)

 更田委員長と原燃会長と原燃社長との会話は、さながら「原子力ムラ」トップ同士の談合の様なのだ。そのことを、次の週(25日)の記者会見で読売新聞記者が指摘した。「コミュニケーションというのは相対する方だけではなくて、ああいう場の場合は、こう不特定多数が聞いているので、それの受け止めというのは、やっぱりあるのじゃないかなと思って」と。
 定例会議の速記録がなぜかまだ公開されていないので、動画から三者談合の問題をピックアップする。

○増田社長が東電を離れ日本原燃に移動したことを更田委員長がもったいながる
 更田委員長は、増田社長がニエフ(東電福島第二原発)の事故を防いだことを称賛し、東電でなく原燃に移動したことを意外で残念と話した。旧トップが告訴されており事故反省もせず廃炉も汚染水対策も被害者対策も未達のまま柏崎刈羽と東海第二の再稼働を目論んでいる東電の元ニエフ所長でかつイチエフ廃炉を担当した人に対して、よくも称賛したもんだ。

○イチエフから出る「処理済水」(ALPS不完全処理放射能汚染水)について原燃にも電事連にも語れとせっつく更田委員長
 <動画の1.05.40>
 トリチウムと他核種の汚染「処理済水」についてもっと語れ、六ヶ所再処理施設が出す管理目標値と比べればイチエフから出るのは少ないのだから、日本原燃は膨大に液体廃棄物の処分を行うのだから、東電出身の増田社長は他人事では無いでしょう、またこの問題は電力会社全体の問題であるので電事連会長である池辺会長も語っていく責務がある、とせっついたのだ。
 さすがに、増田社長は、イチエフからのトリチウムと再処理から出るトリチウムの違いを述べて、東電で対応する問題と逃げた。逆に池辺九電社長が「トリチウムが危険でない」などの大嘘を添えて「原子力ムラ」の優等生(?)回答をした。
 この会談で、日本の唯一の(独立)規制行政機関である原子力規制委員会の更田委員長が「原子力ムラ」の為に電力会社トップと慣れあうばかりか、放射能汚染水の「海洋放出」(海洋投棄)をも越権して推進している事実を再確認できる。
 いずれ公表されるであろう速記録とともに是非ご覧いただきたい。
KEY_WORD:汚染水_:TOUKAI_GEN2_:KASHIWA_:FUKU2_: