[2020_07_28_02]地球は水の惑星 汚染水海洋放出などとんでもない! グレゴリー・ヤツコ元米国原子力規制委員会委員長は「地球を救うのか、死に絶えつつある原子力産業を救うのか。 私は、地球の方に一票を投じる」と発言 「海洋投棄規制条約・ロンドン条約」違反(1975年8月末15カ国による発効)  石丸小四郎(双葉地方原発反対同盟)(たんぽぽ舎2020年7月28日)
 
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地球は水の惑星 汚染水海洋放出などとんでもない! グレゴリー・ヤツコ元米国原子力規制委員会委員長は「地球を救うのか、死に絶えつつある原子力産業を救うのか。 私は、地球の方に一票を投じる」と発言 「海洋投棄規制条約・ロンドン条約」違反(1975年8月末15カ国による発効)  石丸小四郎(双葉地方原発反対同盟)

◎宇宙から見た地球は青く輝いている。その表面は10分の7が水でおおわれている。
 地球が「水の惑星」と呼ばれるゆえんがそれだ。海ができたことから、太陽系唯一の生き物が住む星になった。
 それをおびやかす“放射性汚染水放出”などとんでもないことである!
 北極圏を含むロシアのシベリアで今年1〜6月に記録的な高温となり、地球変動温暖化が影響していることは間違いないとの分析結果を18日までにまとめたという。
 併せて「今回のような異常気象が頻発する」と警告している。

◎「地球温暖化」を言えば、すぐ喜ぶ人たちがいる。
 しかしグレゴリー・ヤツコ元米国原子力規制委員会委員長は「私たちは今、重要な選択を迫られている。地球を救うのか、死に絶えつつある原子力産業を救うのか。私は、地球の方に一票を投じる」と発言している。

 改めて言う!

◎東電と政府はトリチウム汚染水約119万立方m、タンク数979基、トリチウム総量約860兆ベクレルを海水で500倍に薄めて、海岸部の放水口から40年に渡り放出しようとしている。(注1)
 しかし、これは「海洋投棄規制条約・ロンドン条約」(1975年8月末15カ国による発効)違反である。わが国は1980年11月14日に正式加盟した。
 その時、日本は関係国の懸念を無視したり、強行実施することは「地球環境を犯す海洋投棄は実施しない」として1993年11月2日、「原子力委員会」もその内容で条約に加盟したのである。
 この「放射性廃棄物その他の廃棄物海洋投棄全面禁止」(1993 同ロンドン条約付属書1第6項改正)を無視し続けることは出来ないのは当然である。(注2)

◎更に、追い風は県内21市町村議会が「海洋放出反対、何らかの対策を求める」の意見書を次々と可決している。
 加えて、宮城県議会、同県漁業協同組合、福島県漁業協同組合、全国漁業協同組合連合会、茨城県(知事「海洋放出容認できない」茨城沿海地区漁業協同組合連合会も反対)など、その声は次第に高まっている。
 東京・小金井市議会も陸上保管などの意見書を可決している。13日、郡山市で若者50人が反対のデモをしている。
 9月予定の石巻市で開かれる「第40回全国豊かな海づくり大会」は、残念ながらコロナ禍で中止になった。
 しかし「豊かな海づくり」は追い風でもある。

(注1)東京電力HD・多核種除去設備等処理水り扱いに関する小委員
    会報告書を受けた当社の検討素案
(注2)わが国の海洋投棄中止にいたる経緯(05-01-11)−ATOMICO

    (「脱原発情報」2020.7.25 No223
    発行:「双葉地方原発反対同盟」より了承を得て抜粋)
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