[2019_12_25_02]東電復興本社・大倉誠代表に聞く 処理水...「風評は避け難い」(福島民友2019年12月25日)
 
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東電復興本社・大倉誠代表に聞く 処理水...「風評は避け難い」

 東京電力福島復興本社の大倉誠代表は、福島民友新聞社の年末インタビューに応じた。福島第1原発で保管されている放射性物質トリチウムを含む処理水を巡り「どんな処分方法でも風評は避け難い」と述べ、県民と丁寧な合意形成を図る考えを示した。

 ―トリチウム水について、政府の小委員会が処分方法を3案に絞り込んだ。
 「東電が事故の原因者として主体的に動く日が近づいている。しっかり準備したい。どんな処分方法でも、残念ながら風評は避け難い。影響が出る関係者を中心に私たちの考えを説明し、理解していただく努力が必要だ」

 ―裁判外紛争解決手続き(ADR)が訴訟に発展する動きがある中、今後の賠償の取り組みはどうなるか。
 「時効を理由に賠償請求を拒否せず、最後の一人まで柔軟に対応する方針に変わりはない。現状は個別事情に耳を傾けて斟酌(しんしゃく)する賠償判断に変わってきている。東電から出向き、直接お話を伺うことがますます重要になる」

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