[2019_05_22_05]トリチウム汚染水の海洋放出をやめる トリチウム汚染水長期保管への提案 浜島高治(神奈川県在住)(たんぽぽ舎2019年5月22日)
 
参照元
トリチウム汚染水の海洋放出をやめる トリチウム汚染水長期保管への提案 浜島高治(神奈川県在住)


1.トリチウムの半減期は12.3年と短いので、タンク保管は現実的です。
 12.3年毎に半分に減っていきます。12.3年の4倍の約50年で1/16に、約86年で1/128に、約123年で1/1024に減ります。

2.大きな液体タンクは、石油備蓄基地等で沢山造られてきました。福島第一原発は満杯になってきましたが、敷地さえあればつくるのは容易です。
 さらに、比較的クリーンな天然ガス(LNG)全盛の時代になりましたので、LNGを運べない従来の原油タンカーは余ってくるはずです。
 タンカーなら福島第一原発に接岸してホースで搬入が容易です。離れた別の地上タンクに運ぶことも容易です。

3.放射能汚染水の発生を減らす事ができるようになってきました。
・爆発以来冷えて来た圧力容器炉心への注入冷却水を止めることができます。
 当初は8トン/時、5トン/時だった冷却水が減らされて、3トン/時になってきました。
 5月13日に、圧力容器の底に大部分の崩れた核燃料が残っている2号機で炉心注入冷却水が7.5時間止められました。
 しかし、圧力容器底の温度は24.5度Cから25.7度Cになった程度でした。核燃料のほとんどが格納容器の底に落ちている1号機、3号機の方が容易に冷やされています。
 圧力容器→圧力容器台→格納容器底→建屋底→地底と熱伝導体として続いています。コンクリートの熱伝導率は水の2倍です。地下水で冷やされているのです。局所的に温度が上がれば熱は逃げて行きます。
 炉心への3トン/時×24時間×3基=216トン/日の新たな汚染水発生が止まれば、福島第一原発の負荷が大きく軽減されます。
・凍土壁は<氷のすだれ>で建屋への地下水の流入は止まっていませんが、流入穴塞ぎに作業を集中できます。
・汚染水の新たな発生が少なくなれば、タンク増設も少なくなります。そして増設が不要になります。

4.原子力規制委員会更田委員長殿!もう少しです。
 トリチウム汚染水の海洋放出を止めて、国際責任を果しましょう。
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