[2014_05_16_02]格納容器の配管漏水 福島第一3号機で初確認(東京新聞2014年5月16日)
 

格納容器の配管漏水 福島第一3号機で初確認

 東京電力は十五日、福島第一原発3号機原子炉建屋一階で、原子炉を覆う格納容器につながる配管の一つから水が漏れているのを確認したと発表した。水は大量の汚染水がある建屋地下に流れているとみられる。東電は漏水量などを詳しく調べ、止水方法を検討する。3号機で格納容器の漏水箇所が確認できたのは初めて。
 東電によると、水が漏れていたのは3号機原子炉建屋の主蒸気隔離弁室にある主蒸気配管の継ぎ目付近。放射線量が高く近づけないため上部からカメラを入れたところ、配管から鉛筆二〜四本分の幅の水が流れ、床にたまっていた。この部屋では一月、扉の外側で床にたまった水が排水口に流れているのを確認していた。
 主蒸気配管は、原子炉で発生させた蒸気をタービンに送る太い配管。破損箇所は特定できていないという。
 第一原発1〜3号機では、原子炉内で溶け落ちた核燃料を冷やした水が高濃度汚染水となって格納容器から漏れ、地下にたまっている。核燃料を取り出すには漏水を止めて原子炉内を水で満たし、強い放射線を遮る必要があり、東電は漏水箇所の調査を進めている。昨年十一月には1号機でも格納容器の漏水箇所一カ所を確認した。
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