[2021_03_20_09]宮城県で震度5強 M7.2 宮城沿岸に津波注意報(毎日新聞2021年3月20日)
 
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宮城県で震度5強 M7.2 宮城沿岸に津波注意報

2021/03/20 18:25 2021/03/20 18:25
 気象庁によると、20日午後6時9分ごろ、宮城県で最大震度5強を観測する地震があった。震源は同県沖で、震源の深さは約60キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7・2と推定される。気象庁は、同県沿岸に津波注意報を出した。【金森崇之】

 主な震度は次の通り。

 震度5強=仙台市宮城野区、宮城県石巻市、岩沼市、登米市、東松島市、大崎市、蔵王町、松島町、涌谷町、美里町▽震度5弱=仙台市青葉区、若林区、泉区、宮城県気仙沼市、名取市、角田市、栗原市、大河原町、柴田町、川崎町、丸森町、亘理町、山元町、利府町、大郷町、大衡村、南三陸町、岩手県大船渡市、一関市、住田町、福島県相馬市 田村市 南相馬市 国見町 大熊町 双葉町 浪江町 新地町 飯舘村

 ◇同規模の地震に注意を

 古村(ふるむら)孝志・東京大教授(地震学)の話 東日本大震災の地震の余震域で起きた地震で、震源が深かったため、広範囲で揺れを観測した。東京都内の自宅にいたが、ガタガタとした揺れが1〜2分続き、(揺れ1往復にかかる時間が短い)短周期地震動が多い地震なのではないかと感じた。今後1週間、特に2、3日は同様の規模の地震に注意してほしい。
 東日本大震災の地震の余震は減ってきているが、東北地方の地震活動は震災前よりも活発になっている。大地震によってプレート境界が大きく動き、崩れたバランスを10〜20年かけて戻そうとしている可能性もあり、今後も警戒が必要だ。

 ◇2月との関連性は低い

 地震予知連絡会会長の山岡耕春(こうしゅん)名古屋大教授(地震学)の話 今回の地震は深さ50〜60キロにあるプレート境界で起きた。震源が陸に近く、地震の規模が大きかったため、浅いところまで断層がずれ動いていたら、津波が観測される可能性があった。結果的に大きな潮位の変化は観測されず、浅いところまではずれ動かなかったようだ。
 東北地方は元々地震活動が活発な地域で、東日本大震災の影響でいまだに地震が多い状態が続いている。今後1週間は同様の規模の地震に注意が必要だ。2月13日に福島県沖で起きたマグニチュード(M)7・3の地震は50キロほど離れたところで起きており、今回の地震との関連性は低いとみられる。
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