[2014_07_16_02]「合格させるための審査」=専門家ら、規制委を批判(時事ドットコム2014年7月16日)
 

「合格させるための審査」=専門家ら、規制委を批判

「合格させるための審査」=専門家ら、規制委を批判
 原子力規制委員会が九州電力川内原発鹿児島県の再稼働の前提となる審査書案をまとめたことを受け、審査会合の傍聴を続けてきた市民団体や専門家らが16日、東京都内で記者会見し、「合格させるための審査でしかない」と批判した。
 川内原発1号機は運転開始から30年を超えている。井野博満東京大名誉教授金属材料学は「審査書案では触れられていないが、老朽化とセットで考えないといけない」と問題視した。
 NPO法人「原子力資料情報室」の伴英幸共同代表は、規制基準で定められている航空機衝突などのテロ対策に関し「実際に想定したら、大規模な放射能放出は目に見えている。机上の空論のような対策で審査を合格させている」と指摘した。
 環境NGOの満田夏花理事は、規制委が30日間行う意見募集が科学的・技術的なものに限定されたことに触れ、「一般国民の意見を求めていない」と憤った。
2014/07/16-18:57

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