[2020_10_10_04]「処理水」方針、海洋放出へ『最終調整』 意見聴取の終了示唆(福島民友2020年10月10日)
 
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「処理水」方針、海洋放出へ『最終調整』 意見聴取の終了示唆

 東京電力福島第1原発で発生する放射性物質トリチウムを含む処理水について、政府が処分方法を海洋放出に絞って最終調整していることが9日、関係者への取材で分かった。近く政府が処分方針を判断するとみられ、保管タンクが林立することで敷地が逼迫(ひっぱく)し、廃炉作業の課題となっていた処理水の取り扱いが大きな転換点を迎える。
 政府の小委員会は2月、海洋と大気(水蒸気)への放出を「現実的な選択肢」とした上で、放射性物質監視などの面から海洋放出の利点を強調する報告書をまとめている。政府は報告書や国内外での前例などを踏まえ、技術的な安全性や確実性を重視し、海洋放出に絞ったもようだ。
 ただ、4月から始まった関係者に対する計7回の意見聴取会では、新たな風評被害への懸念から漁業者を中心に海洋放出に反対する声が根強い。
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