[2020_07_19_01]記者の視点 福島第一原発 処理水・海洋放出 他に方法は?処分法決定のポイントは?(福島テレビ2020年7月19日)
 
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記者の視点 福島第一原発 処理水・海洋放出 他に方法は?処分法決定のポイントは?

 福島第一原発の処理水は、2022年の夏頃にはタンクがいっぱいになり、準備には2年ほどの時間が必要なことから、この夏が1つの節目となる。
 このまま保管を続けるという選択肢はないのか?取材を続ける福テレ・小野田明記者の解説。

◇◇◇◇◇原発取材担当・福テレ小野田明記者◇◇◇
 廃炉作業との兼ね合いから『現実的ではない』と考えられています。福島第一原発の敷地は処理水などを保管するタンクで埋め尽くされているといえる状況です。
 一方、東京電力は 『最難関』とされる溶け落ちた燃料デブリの試験的な取り出しを2021年中に2号機から始める方針です。
 このような廃炉の「本丸」を円滑に進めていくために、国の担当者は今後はタンクを減らし作業用のエリアを増やしていく必要があると強調します。

【経済産業省資源エネルギー庁 木野正登廃炉・汚染水対策官】
 「使用済み燃料を保管する施設、デブリを保管する施設が建設できないという問題があります。そうすると取り出しても保管ができないわけですから、取り出せない、廃炉が進まなくなる、そういった問題がありますね。なるべく早急に結論を出していきたいという思いはありますね」」

<国が今後何らかの処分方法を決めることになるが、何がポイントに?>
 人体に影響を与えないなどトリチウムの性質をさらに広く福島県内外に発信していくことが欠かせません。
 また、東京電力は国の処分方法の決定した後、具体的な風評対策を進めるとしていて、どのような対策が実際に取られるのか不透明なままです。
 廃炉の正確な現状と合わせ、取り得ることできる具体的な対策を分かりやすく示す必要があるといえます。
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