[2020_01_31_02]原発トリチウム水「海洋放出」か「大気放出」とりまとめへ(TBSNEWS2020年1月31日)
 
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原発トリチウム水「海洋放出」か「大気放出」とりまとめへ

 福島第一原発で増え続けるトリチウムを含む処理水の処分について、経済産業省は有識者会議を開いています。海に流すか、大気中に放出する案に絞り込んだ報告書をとりまとめる見通しです。
 福島第一原発では放射性物質トリチウムなどを含む処理水が増え続け、2022年の夏ごろには保管タンクが満杯となる見通しです。このため、これまで地下深くに流し込む「地層注入」や、「地下埋設」、電気分解した後に放出する「水素放出」など5つの案が検討されてきました。
 こうした中で、31日の有識者会議では、実現可能性などを考慮して、海に流す「海洋放出」か、蒸発させて大気中に放出する「大気放出」の2つに絞り込んだ報告書をとりまとめる見通しです。また、報告書案には「実績を考慮すると、大気放出と比べて、海洋放出の方が確実に実施できる利点がある」との文言も含まれています。
 政府は今後、地元自治体などから意見を聞いたうえで、最終的な処分方法を決めますが、周辺地域からの反発は避けられそうにありません。(31日10:04)
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