[2016_06_27_03]地上タンクせき内部 汚染水72リットルが漏えい 福島第1原発(東奥日報2016年6月27日)
 
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 東京電力は26日、福島第1原発の敷地内で、汚染水を保管していた地上タンクの側壁の一部で、水漏れが見つかったと発表した。漏えい量は推定約72リットルで、ベータ線を出す放射性物質は1リットル当たり9万6千ベクレルを検出した。漏れた水はタンクを囲むせき内部にとどまり、外部に流れ出ていないといい、東電は「周辺環境には影響はない」としている。
 タンクは高さ約10メートルで、筒状に加工した鋼板を積み上げて接合した「フランジ型」と呼ばれ、現在主流の「溶接型」に比べて接合部から汚染水が漏れる可能性が高く、東電は解体を進めている。2016年度早期に全て溶接型に切り替える予定だったが、汚染水の処理量が増え、フランジ型の継続使用を余儀なくされている。
 東電によると、タンクには原子炉建屋地下にたまる高濃度汚染水からストロンチウムなど一部の放射性物質を取り除いた汚染水を保管している。
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