[2020_12_24_05]村井知事が福島第一原発を初視察 「処理水の安全性について説明を」強く要望(仙台放送2020年12月24日)
 
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村井知事が福島第一原発を初視察 「処理水の安全性について説明を」強く要望

 12月24日、村井知事は東日本大震災で重大な原発事故が起きた東京電力・福島第一原発を初めて視察しました。今も増え続ける放射性物質を含む処理水の安全性については、「国民への説明を果たしてほしい」と東京電力に要請しました。
 24日の視察は、震災から10年を迎えるにあたり、村井知事が福島第一原発の「廃炉の進み具合」や増え続ける「処理水への対応」について確認するために行われました。

東京電力の説明
「1500本の凍結管を打ち込んで造り上げた凍土壁

宮城県 村井 知事
「こう囲っている?」

 視察では、東京電力の小早川智明社長などの説明を受けながら、廃炉に向けた作業の進み具合や、放射性物質の「トリチウム」を含む処理水の保管状況を確認しました。今も増え続ける処理水をタンクで保管する敷地は、2年後に限界に達するため、政府は、この処理水を「空気中」か「海洋」に放出する方法を検討中です。
 視察のあと村井知事は東京電力に対し、この処理水の安全性について「国民への説明を果たしてほしい」と強く要請しました。

宮城県 村井 知事
 「処理水が安全であるというならば、安全性について宮城県民・国民に説明をして、県民・国民の理解が得られた上で対応をとるように、国と一緒に力を合わせて対応をしてもらいたい」
 11月、東北電力・女川原発2号機の再稼働に向けた「地元同意」を表明した村井知事。この判断について、「福島原発と女川原発は同じ目線で比較することはできない」とした上で次のように話しました。

宮城県 村井 知事
 「原発事故を起こすことが、どれだけ大きな影響のあることなのか改めて痛感した。万が一、事故が起こった時にすぐに安全に避難できるようにするのが行政の大きな役割だと思う」

Q.女川原発1号機も廃炉へ
 「福島原発の事故を起こした原子炉を安全に事故を起こすことなく廃炉にすることができれば、その他の原発も安全に廃炉にすることができるだろうと思うので、安全に廃炉できるかどうか検証する意味では、たたき台になると思う」
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