【記事78090】原電副社長、6市村長に謝罪 東海第二「拒否権ない」発言(東京新聞2018年11月24日)
 
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原電副社長、6市村長に謝罪 東海第二「拒否権ない」発言

 日本原子力発電の和智信隆副社長は二十四日、東海第二原発(茨城県東海村)の再稼働に対する事前同意権を巡る自身の発言について、同意対象の六市村長に「地域の皆さまに大変不愉快な思いをさせてしまい、深くおわび申し上げる」と謝罪した。和智副社長は、首長側が同県ひたちなか市で開いた会合に出席。「不用意な発言だった。撤回させていただきたい」と述べた。
 これに対し、東海村の山田修村長は「信頼関係は崩れており、もう一度再構築する必要がある。肝に銘じて今後の対応を願いたい」と強調。首長側は、再稼働の意思もただしたが、原電側は明言を避けた。
 首長側は、東海第二が最長二十年の運転延長の認可を受けた今月七日、和智副社長が「(事前同意を定めた)協定に拒否権という言葉はない」と発言したことに反発。九日に原電幹部を呼んだ会合を開き、「長い年月をかけてできた協定を一言で片付けたのは看過できない」として、発言の撤回と謝罪を求めていた。

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