【記事67850】<東海第2>規制委、原電の対応批判「審査遅れている」(毎日新聞2018年4月11日)
 
参照元
<東海第2>規制委、原電の対応批判「審査遅れている」

 再稼働と最長20年の運転延長を目指す日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)について、原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員長は11日の定例記者会見で、原電側の対応が不十分で審査が遅れているとの認識を示し、「夏を越えても本質的議論が残っているなら、(合格は)時間的に不可能だ」と述べた。
 同原発は運転開始から40年となる前日の今年11月27日までに新規制基準への適合性審査や運転延長の審査など全ての審査に合格しなければ廃炉となる。現在、三つの審査を並行して進めており、更田委員長は「4、5月が大きなヤマ場となる。原電には危機感を持ってもらいたい」と注文を付けた。
 この日の定例会で、事務局の原子力規制庁が審査状況を報告。適合性審査は終盤を迎えるものの、安全対策の詳細な内容を示す工事計画の審査では必要な書類のうち4割が未提出な上、施設の耐震性などを確認する実証試験が一部で終わっていないという。
 設備の審査を担当する山中伸介委員は「いろいろなアドバイスをしているのに作業が非常に遅く、怒りすら感じる」と原電の対応を批判した。【鈴木理之、岩間理紀】

KEY_WORD:TOUKAI_GEN2_:HIGASHINIHON_: