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KEY_WORD:_
 
1.なぜプレートテクトニクスなのか 海洋プレート
参照元
海洋プレート
※引用者注:p15〜16の一部抜粋
(前略)

 プレートのうち海洋地域にあるものを海洋プレート、大陸地殻にあるものを大陸プレートと呼ぶ。これまで述べてきた対流セルの上部熱境界層=プレート(テクノスフェア)という対応は、じつは海洋プレートの場合しか成り立たない。これは生成されてまた消滅していくというサイクル(これをプレートテクトニックリサイクリング、またアセノスフェア中へ帰ることを沈み込みと呼ぶ)を繰り返すのは海洋プレートだけだからである。マントル内部からの上昇流で生成した海洋プレートが地表面を運動する間に冷え、熱が熱伝導によって逃げていく。すなわち、海洋プレートは、地球内部の熱を自らが冷えることによって効率よく逃がすので、車のラジエーター内を通過する水の役割をはたしている。自らが内部エネルギーを無くしていき、ついには下降流となって地球内部に消滅していく様は、まるで人間の一生を見ているようだ。

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