[2012_05_17_01]津波「巨大」と表現 警報改善、避難促す 気象庁 来年3月から(東奥日報2012年5月17日)
 気象庁は10日、東日本大震災を教訓にマグニチュード(M)8を超える巨大地震の津波警報の第1報は高さの予想を出さず「巨大」などと表現し避難を促すよう改善したシステムを、来年3月から開始すると発表した。
 当初は今年中にも始める方針だったが、情報を受信する都道府県など防災機関側のシステム改修が間に合わないケースもあり、遅らせた。
 開始前に巨大地震発生の可能性が検知された場合は、想定される最大の津波から高さ予想を発表するという。
 改善策として、巨大地震発生から3分以内に発表する警報の第1報は、津波予想規模を「巨大」や「高い」と表現。「東日本大震災クラス」といった顕著な過去の事例を盛り込み、「直ちに避難を」と呼び掛ける。
 予想される津波の高さ区分が「1メートル」(20センチ以上1メートル以下)は津波注意報、「3メートル」(1メートル超3メートル以下)が津波警報、「5メートル」(3メートル超5メートル以下)以上だと大津波警報とする。
 津波の第1波が観測された際も、これが最大波と誤解されないよう、到達時刻と押し波か引き波かだけを発表。第2波以降も、実際の観測値が予想より小さい間は油断を生まないよう「観測中」と表現し、具体的な数値は発表しない。
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