[2018_01_10_02]エネ庁長官、新潟知事を訪問「柏崎再稼働、意義理解を」(日経新聞2018年1月10日)
 
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エネ庁長官、新潟知事を訪問「柏崎再稼働、意義理解を」

 資源エネルギー庁の日下部聡長官は10日、新潟県庁を訪れ米山隆一知事と会談した。東京電力柏崎刈羽原子力発電所6、7号機の再稼働について政府の方針を説明し「意義について理解をいただきたい」と求めた。米山知事は「意義に影響されずに安全を判断すべきだ」と話し、国の方針にかかわらず福島第1原発事故の原因などの検証を進める考えを示した。
 日下部氏は原子力規制委員会の審査で安全が確認されたとして、温暖化ガス削減などの観点から同原発の「再稼働を進める」とした文書を手渡した。
 米山知事は「再稼働の意義は国として決めることだが、県はそれに影響されない形で検証を進める」と従来の主張を繰り返した。
 同庁の小沢典明資源エネルギー政策統括調整官は柏崎市を訪れ、桜井雅浩市長と会談した。小沢調整官は「6、7号機の再稼働に向け地元の理解を得られるよう国が前面に立って取り組む」と説明。桜井市長は東電に求めている1〜5号機の廃炉計画の策定について「東電に私の考えを理解してもらえるよう、国からも促してほしい」と語った。原発事故時の避難道路の整備などを求めた。
 会談で桜井市長は9日に世耕弘成経済産業相から電話があり、再稼働を進める政府の方針について報告があったことを明らかにした。

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