[2018_02_27_05]再処理工場審査中断 「安全確保を優先」 経産相(東奥日報2018年2月27日)
 
 日本原燃の六ヶ所再処理工場で安全管理トラブルが相次ぎ新規制基準の適合性審査が中断していることについて、世耕弘成経済産業相は26日の衆院予算委員会分科会で、「事業者がまずは現場の安全確保を優先、し、点検や組織強化に取り組んでいる」とし、審査対応よりも体制の改善を優先しているためとの認識を示した。
 高橋千鶴子衆院議員(共産党)の質問に答えた。
 高橋氏は、工場で長期間未点検だった設備から雨水が流入するなどの一連のトラブルを挙げて安全性に対する姿勢を疑問視、「企業としての資質が問われるのではないか」とただした。世耕氏は、事業者としての技能の有無は「原子力規制委員会が審査で確認すること」とした上で「経産省としては原燃が安全管理や安全審査にしっかり対応し、再処理工場の竣工に向けて着実に取り組むよう指導していく」と述べた。
     (行方知代)
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