[2019_02_13_04]福島原発、2号機のデブリ接触調査始まる(毎日新聞2019年2月13日)
 
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福島原発、2号機のデブリ接触調査始まる

 東京電力は13日午前、福島第1原発事故で炉心溶融(メルトダウン)した2号機で、溶融燃料(燃料デブリ)に直接触れることを試みる初の「接触調査」を始めた。
 調査はこの日のみの予定で、午前7時過ぎから原子炉格納容器内に特殊な機器を入れる作業を開始。計画では、作業用配管を通じて伸縮式パイプ(全長約11〜15メートル)を挿入し、カメラを取り付けた先端部分(長さ約30センチ)をデブリがある底部まで到達させる。
 この部分には最大2キロまで持ち上げられる2本の「指」(長さ約3センチ)のような部品があり、デブリをつかんだり持ち上げたりして性状を確認する。遠隔で操作し、デブリは移動可能でも炉外には持ち出さない。
 政府と東電は、メルトダウンした1〜3号機のうち、最も調査が進む2号機から最初にデブリを取り出すことを念頭に、来年度までに最初の号機を決める方針。2021年にも本格的に取り出しを始める。【鈴木理之】

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