[2019_02_15_04]宮城県内最大規模の処分場満杯 新施設の必要性検討(KHB東日本放送2019年2月15日)
 
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宮城県内最大規模の処分場満杯 新施設の必要性検討

 宮城県内で最大規模の最終処分場が2025年度にも受け入れの限度を超える見通しです。新たな処分場の整備に向けて検討が本格化します。
 15日は最終処分場のあり方を議論するため、県が設けた検討懇話会の2回目となる会合が開かれ、民間も含めた県内の処分場の状況について事務局から説明がありました。
 このうち、県の環境事業公社が管理・運営する大和町の最終処分場「グリーンプラザみやぎ」は3つある埋立地のうち、すでに2つの埋め立てが終わっていて、残る1つの埋立地も2025年度には満杯になる見通しです。
 これによって、公設の処分場が使えなくなると民間で受け入れの難しい廃棄物の不法投棄が懸念されたり、大規模災害で大量の廃棄物が生じると民間での受け入れには限界があるということです。
 そのため、委員からは新たな公設処分場の整備に向けて検討するべきとの意見が相次ぎました。
 検討懇話会・西村修座長「新たな処分場を造ることに関しては非常に厳しい環境にあるという話も出まして、これは公共関与であっても同様であるというふうに思いますので、これについては本当に慎重にかつ丁寧に合意形成をしていかなければいけない、たいへん難しい課題だというふうに思います」
 検討懇話会は来年度中をめどに、新しい処分場の建設方針の決定や場所の選定などを盛り込んだ基本方針の策定を目指します。
 その一方で、福島第一原発事故で生じた指定廃棄物の処分をめぐる議論も停滞していることから、新たな処分場の候補地選びは難航が予想され、どれだけ候補地の理解を得られるかが今後の焦点になります。

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