[2019_05_10_03]宮崎震度5弱 巨大地震への可能性低い(毎日新聞2019年5月10日)
 
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宮崎震度5弱 巨大地震への可能性低い

 10日朝に宮崎県日向灘で発生したマグニチュード(M)6.3の地震。今回の地震はフィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む地域で発生し、南海トラフ地震の想定震源域内だが、気象庁は直ちに南海トラフ地震の発生につながる可能性は低いとみている。
 日向灘は南海トラフ地震の想定震源域の端にある。周辺では1961年や68年、84年にもM7クラスの地震が起きている。気象庁は「今後1週間程度は最大震度5弱の地震に注意が必要」と呼びかけている。 日本地震学会会長の山岡耕春(こうしゅん)・名古屋大教授は今回の地震について、これらのプレート境界で発生したものの、規模が小さいために気象庁と同様に巨大地震につながる可能性は低いと指摘した。
 一方で「(M7クラスの)中規模の地震が20〜30年に1度のペースで起きる地域でもあり、より大きな規模の地震がいつ起きてもおかしくない。その場合、津波も含め被害が大きくなることが考えられ、地震に対する備えを普段から確認するのが大切だ」と話す。【安藤いく子、信田真由美】

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