[2019_06_05_04]「核のごみ」最終処分について説明 住民からは周辺への影響を懸念する声 三重・四日市市(三重テレビ放送2019年6月5日)
 
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「核のごみ」最終処分について説明 住民からは周辺への影響を懸念する声 三重・四日市市

 原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」の最終処分について、住民と意見交換を行う国の説明会が4日夜、三重県四日市市で開かれました。
 「核のごみ」については、地下300メートルよりも深い安定した地層に埋め、生活環境から隔離する「地層処分」とすることが2000年に決まりました。
 経済産業省は一昨年、最終処分場選びの基礎資料となる「科学的特性マップ」を公表しました。この地図では、県内の大半が「輸送面でも好ましい」と判断されています。
 住民向けの説明会は全国各地で開かれ、四日市市では17人の住民が参加して、国の担当者から地層処分の仕組みなどについて説明を受けました。
 意見交換では、参加者から最終処分場周辺への影響を懸念する声や、地震国である日本で地層処分を行うことへの不安の声が出され、国の担当者らは地下は地上に比べて揺れの影響が緩和されることや、施設に耐震設計を施すことなどを説明していました。
 処分場の立地についてめどは立っておらず、経済産業省では今後も全国で説明会を開き、「核のごみ」処分について理解を求めた上で、候補地の地質調査を行って最終処分地の選定につなげたいとしています。

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