[2019_06_13_03]福島第一原発事故から年月がたち、東海第二原発再稼働の危険性 3.11東日本大震災で東海第二原発は危機一髪だった 東海第二原発を取り巻く原子力施設群の危うさ(たんぽぽ舎2019年6月13日)
 
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福島第一原発事故から年月がたち、東海第二原発再稼働の危険性 3.11東日本大震災で東海第二原発は危機一髪だった 東海第二原発を取り巻く原子力施設群の危うさ

◎ 現在も問題山積みの福島第一原発の解決もままならないうちに、茨城県東海村の東海第二原発再稼働を実施し、東海第二原発が事故を起こした場合、被害者の補償の目途は立ちそうもない。
 さらに東海第二原発のある地域には、原子力関連施設が軒を連ね建っている。東海第二原発に被害が出るような災害が発生した場合、この原子力施設群も無傷では済まないだろう。
 補償についても、現状では東電への国からの助け舟はぎりぎり一杯のところであり、実施している様々な補償も打ち切る有様。
 起こり得る事故への補償にかける資源がどっかにあるだろう、どっかから引っ張ってくるだろうと思うのは、大変おめでたい、としか言えない。
 補助金や、雇用増を考え、あえて東海第二原発を再稼働させる賛成意思を表明し、選挙など何らかの政治的再稼働援護をおこなうという事は、大雑把に言えば「補償の可能性ない」高リスクを承知で、再稼働を認めたという「ふだ」を取った、とも考えられてしまう。

◎ しかしながら、再稼働反対の危険性を承知し、再稼働反対の意思はありながら、原発立地の地元地域的には、なかなか反対表明をしにくい事情も多々あることを、現地で耳にする。
 そういった厳しい中、再稼働反対の声も根強い、では地元が動けないのであれば、近県の再稼働反対を掲げる支援団体を通じてできる反対表明の方法はないだろうか。
 今、原発再稼働反対の声が上がり続けている、そんな時期であるこの機会を、ここで諦めてしまったら「最初に原子の火がともった町」から、「最初に原子の火を消し去った町」へと変わる事のできる機会をするりと逃してしまうのではないだろうか。
 専門家でも活動家でもない普通の人が「原発は安全なのか」「私たちの子たちは大丈夫なのか」そんな疑問を持ち、問いかけ、反対である、不安である、と言う感情を表に出すだけでも何かが変わるのではないか。
 また、そうした皆さんの声が、今現在、原発再稼働反対の活動を続けているメンバーにとっても、大きな力となるのではないかと思う。

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