[2019_12_16_02]福島第一原発・排気筒の解体作業 トラブルが続き今年度中の作業完了を断念 来年5月に延期(福島テレビ2019年12月16日)
 
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福島第一原発・排気筒の解体作業 トラブルが続き今年度中の作業完了を断念 来年5月に延期

 福島第一原発の排気筒の解体について東京電力は作業完了を延期することにした。
 震災で損傷した福島第一原発1号機と2号機の排気筒について、東京電力は2019年8月から遠隔装置を使った解体作業を始めた。
 しかし、装置の不具合で人力による切断作業に切り替えるなどトラブルが相次いでいた。
 このため、東京電力は目標にしていた2019年度中の作業完了を断念し、2020年5月上旬に延期することを明らかにした。
 東京電力は「引き続き安全最優先で作業を進める」としている。

<2019年9月2日の記事より>
 福島第一原発1・2号機の排気筒は震災で損傷し、倒壊の恐れが指摘されたことから東京電力では2019年8月1日から大型クレーンで切断装置を吊り上げ、遠隔操作による解体作業を始めた。
 しかし作業員の熱中症や装置の不具合などから作業は中断と再開を繰り返し難航していた。
 そして、当初の予定より一カ月遅れてようやく排気筒最上部のおよそ2・3メートル分を切断し、地面につり下ろした。
 東京電力では2019年度中に120メートルある排気筒の上から60メートル分を解体したいとしている。

<2019年11月29日の記事より>
 福島第一原発の排気筒の解体作業について、東京電力は遠隔で操作する装置が動かなくなったため、作業員が直接切断することにしている。
 1号機と2号機の排気筒は、原発事故の際に放射性物質を含む蒸気を放出するベントに使われ、2019年8月から解体作業が進められている。
 しかしトラブルが相次ぎ中断を繰り返していて、今回は遠隔で操作する解体装置の刃が排気筒の筒にくい込み、外れなくなったという。
 そのため作業員が専用のロープで100mの高さまで上がり、電動工具を使い切れ残った筒をおよそ3時間で切断する計画。
 東京電力は作業員の被ばく防止や安全対策を万全にして作業を行うことにしている。
福島テレビ

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