[2021_02_08_03]東京電力・IDカード不正使用問題 不正行為の概要が明らかに(TENYテレビ新潟2021年2月8日)
 
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東京電力・IDカード不正使用問題 不正行為の概要が明らかに

 東京電力の社員がIDカードを不正使用した問題。原子力規制庁は8日、不正行為の概要を明らかにした。
 原子力規制庁によると東京電力の社員Aは去年9月20日、更衣室のロッカーに保管していたIDカードが見つからなかったため、休日だった社員BのIDカードをカギのかかっていないロッカーから無断で持ち出した。
 社員Aはその後、社員Bの名前を警備員に申告。警備員は疑いつつも周辺防護区域に入ることを許可した。
 その後の出入りで認証エラーが複数回出た際も、別の警備員が登録されている顔写真と見比べて疑いを持ったにも関わらず扉を開けた。
 こうした一連の不正により社員Aは中央制御室まで入ることができたという。
 続いて、その後の経緯。
 東京電力は翌日の21日にこの問題を把握し、その日のうちに原子力規制庁に報告。
 しかし、原子力規制庁がこの問題を原子力規制員会の更田委員長に伝えたのは、約4か月後の1月19日のことだった。
 つまり、原子力規制員会はこの問題を知らないまま、運転管理ルールなどを定めた「保安規定」を了承したことになる。
 東京電力が原発を運転する資格・「適格性」があると認めた審査は適切に行われたのか。
 原子力規制庁は8日、保安規定について再び議論する可能性が出てきたと説明している。
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