[2021_03_04_03]ポンプ油漏えい 部品の損傷原因/原燃(東奥日報_dmenuニュース2021年3月4日)
 
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ポンプ油漏えい 部品の損傷原因/原燃

 日本原燃は3日、六ケ所再処理工場構内(屋外)で昨年11月に発生した水中ポンプ油圧作動油の漏えいについて、原因と対策をとりまとめ、公表した。部品にできた横1ミリ、縦0.15ミリの傷により、羽根車を回すための作動油と、川から取り込んだ水との圧力のバランスが崩れたことが主な原因と判断した。
 水中ポンプをメーカーで分解、調査したところ、パッキン部品に損傷が見つかったという。原燃は、過去に水のない状態などで空運転した際に部品が損傷したと推測。その傷から漏れ出た油が部品を押し上げ、結果的に水圧より油圧が高まったことで油が漏れ出たと説明した。
 再発防止策として、水中ポンプを空運転しないよう水位の下限を表示する。また、油圧ホースによじれた痕跡が見つかり、油圧を高めた可能性があることから、作業時にはホースによじれがないことを確認する。漏えいを起こした以外の水中ポンプ13台も分解点検する方針。
 油漏えいは昨年11月17日に発生。水中ポンプの起動確認作業中に作動油が二又川と下流の尾駮沼に約16リットル流出した。原燃は約12リットルを吸着マットで回収したとしている。
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