[2021_03_31_02]東海第2原発差し止め訴訟 敗訴した30キロ圏外120人が控訴(毎日新聞2021年3月31日)
 
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東海第2原発差し止め訴訟 敗訴した30キロ圏外120人が控訴

 日本原子力発電の東海第2原発(茨城県東海村)の運転差し止めを巡る訴訟で、水戸地裁判決で敗訴した原告120人が31日、東京高裁に控訴した。
 18日の判決では、東海第2の避難計画が「極めて不十分で安全性に欠ける」と指摘。住民の人格権を侵害する具体的危険があるとして、日本原電に運転差し止めを命じた。訴えが認められたのは原告224人のうち、原発から半径30キロ圏内に住む79人のみで、他の訴えは棄却された。
 控訴したのは30キロ圏外の9都府県に住む原告120人。原告団共同代表の大石光伸さんは記者会見で、東京電力福島第1原発事故では原発から250キロ圏の住民の避難が想定されていた例を挙げ、「最悪のシナリオでは、広範な地域で住民が被ばくすることは明らか」と主張。30キロ圏外の住民が避難する場合、自主避難として補償の対象外になる可能性があるとして、「判決の趣旨をより広く適用することを求めたい」と話した。【長屋美乃里、森永亨】
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