[2021_04_03_03]ボイラー周辺水漏れ 原燃・再処理工場(東奥日報2021年4月3日)
 
 日本原燃は2日、六ヶ所再処理工場(六ヶ所村)前処理建屋で、蒸気をつくるボイラーに純水を供給する系統が破損し、水40リットル超が漏えいしたと発表した。魂場は放射経理区域外で、放射性物質による汚染はないとしている。
 水漏れが確認されたのは1日午後。月1回の起動確認試験で、A、Bと二つあるボイラーのうちボイラーAの周辺に水がたまったため調べたところ、バイパスの弁が破損していたという。ボイラーBは問題がなく、機能が維持されていることが確認された。
 蒸気ボイラーは、セル(コンクリートで密閉された部屋)内で放射性物質を食む廃液などが漏れた場合、床の受け皿にたまった液を回収するときに用いるもので、通常は停止している。
 水漏れの確認作業で、40代の男性運転員が弁に顔を近づけた際、純水が勢いよく飛散し目に入ったという。運転員が目の痛みを訴えたため十和田市内の病院に搬送したところ、右目炎症、角膜びらんと診断された。
     (加藤景子)
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