[2021_04_15_03]寿都町で初の「対話の場」 反発相次ぎ対話は深まらず終了(NHK2021年4月15日)
 
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寿都町で初の「対話の場」 反発相次ぎ対話は深まらず終了

 いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐり、文献調査が始まっている後志の寿都町で、14日夜、初めての「対話の場」が開かれました。しかし、運営の方法に反発が相次ぎ、対話は深まらないまま終わりました。
 「対話の場」は、文献調査が始まったことを受けて自治体とNUMO=原子力発電環境整備機構が、住民に調査の情報を提供するほか最終処分事業について理解を深めてもらうために行います。
 14日夜、寿都町で初めての対話の場が開かれ、町議会議員や産業団体の代表など町が選出した住民の代表者18人が出席しました。
 この中で出席者から「そもそも文献調査に反対だ」といった声や、「最終処分が前提の『説得の場』だ」などと反発が相次ぎました。
 対話の場は2時間あまりにわたって開かれましたが、町とNUMO側は反発に対する説明に追われ、事業について出席者の間で対話は深まらないまま終わりました。
 出席した片岡春雄町長は対話の場のあと、「これから会を重ねて参加する皆さんの思いを反映させていくことによって、本来の対話の場につながっていくと思う」と話していました。
 出席した町議会議員の1人は「特定の人が話すばかりで、そのほかの人の意見がほとんどなく残念だった。対話の場を進めるかどうかは、住民投票を行うか、ことし10月の町長選挙で町民の考えを確かめるべきだ」と話していました。
 対話の場は15日、神恵内村でも開かれます。
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