[2021_04_22_07]空自のF2戦闘機同士が上空で接触 負傷者なし 山口・花尾山(毎日新聞2021年4月22日)
 
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空自のF2戦闘機同士が上空で接触 負傷者なし 山口・花尾山

 22日午後3時5分過ぎ、山口県北部の上空で、航空自衛隊築城(ついき)基地(福岡県築上町など)に所属するF2戦闘機2機が接触し、うち1機の部品2点が落下した。2機は上空で安全を確認しながら、午後4時過ぎに基地に戻った。搭乗する隊員2人とカメラマンの計3人にけがはなかった。落ちた部品は見つかっておらず、地上で負傷者が出たとの情報は入っていないという。
 空自によると、この2機は2人乗り(F2B)と1人乗り(F2A)。前方を飛んでいたF2Bの垂直尾翼にF2Aの機体の先端部分が接触し、垂直尾翼に設置された衝突防止用ランプ(約400グラム)とひも状の放電装置(約5グラム)が落ちたという。
 2機は午後3時ごろに基地を出発し、山口県長門、美祢両市にまたがる花尾山(標高約670メートル)付近の上空を北に向かって編隊飛行。F2Bには隊員と雑誌向けの写真を撮る民間のカメラマンが搭乗していた。空自は接触に至った原因などを詳しく調べている。
 F2を巡っては、2018年11月に築城基地所属の2機が訓練後に空中接触。19年2月には同基地所属の1機が山口県沖の日本海に墜落している。【松浦吉剛】
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