[2021_04_23_03]自民議連が原発活用提言「カーボンニュートラル実現に不可欠(毎日新聞2021年4月23日)
 
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自民議連が原発活用提言「カーボンニュートラル実現に不可欠

 自民党の電力安定供給推進議員連盟は23日、今夏にも改定される国の中長期的なエネルギー政策の方向性を示す「エネルギー基本計画」の策定に向けた提言をまとめた。原発を「(温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする)カーボンニュートラルの実現に必要不可欠なベースロード電源」と位置づけ、電源構成における比率の引き上げを求めた。会長の細田博之元幹事長らが同日、首相官邸で加藤勝信官房長官に手渡した。
 提言では、原発について「安全最優先で最大限活用することで、電力安定供給やコスト抑制に寄与する」と主張。「原子力産業基盤の維持が困難になってきており、今後の活用について明確な方針を示すのが喫緊の課題」と再稼働や新増設・建て替え(リプレース)の必要性を強調した。
 政府は2050年のカーボンニュートラルに向け、温室効果ガス排出量を30年度までに13年度比で46%削減する目標を設定。細田氏は記者会見で「原子力発電が欠けたままカーボンニュートラルを達成することは事実上不可能だ」と述べた。【小田中大】
KEY_WORD:温室効果ガス_原発新増設_: