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停電で高温ガス研究炉停止　茨城、異常なし
　日本原子力研究開発機構（茨城県東海村）は10日、停電により同県大洗町の高温工学試験研究炉（HTTR）を手動で停止したと発表した。点検の結果、施設に異常はなく、環境への影響もない。12日に再び動かす予定。
　機構によると、9日夜、停電のため外部の電源を喪失。原子炉には一部の制御棒が入っていたため、核分裂反応が続く臨界は起きていなかったが、施設内の非常用発電機に自動で切り替わり、運転員が残りの制御棒を入れて完全に停止させた。
　HTTRは、原子炉で発生した熱を取り出すための冷却材にヘリウムガスを使う国内唯一の高温ガス炉。原子力規制委員会の新規制基準に合格し、7月30日から検査のための運転を始めた。〔共同〕