[2021_08_25_03]処理水の沖合放出計画公表 福島原発、海底トンネル1キロ 23年完成目指す・東電(時事通信2021年8月25日)
 
参照元
処理水の沖合放出計画公表 福島原発、海底トンネル1キロ 23年完成目指す・東電

 東京電力福島第1原発から出る放射性物質トリチウムを含んだ処理水の海洋放出について、東電は25日、海底トンネルを設置して1キロ程度沖合に流す計画を正式に発表した。原子力規制委員会に工事計画を申請して今年度中に着工し、2023年春ごろまでの完成を目指す。
 東電によると、海底トンネルは直径約2.5メートルの鉄筋コンクリート製で、処理水は国の基準の40分の1未満まで海水で希釈。海岸近くで取水すると処理水が循環する可能性があるため、トンネル案を採用した。
 海水のくみ上げには5号機の取水路を活用し、この近くに海底トンネルを設ける。沖合約1キロに作られるトンネルの出口は、漁業が行われていない海域に含まれるという。
 また、処理水の放出で風評被害が生じた場合、商品価格の統計データなどに基づき賠償額を算定する方針も初めて明らかにした。放出前の価格や取引数量と比較することで被害額を推定。事業者の被害立証の負担を軽減する狙いだ。
KEY_WORD:汚染水_:FUKU1_: