[2022_01_03_02]中間貯蔵施設は3月までに搬入完了 最終処分は見通し立たず(NHK2022年1月3日)
 
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中間貯蔵施設は3月までに搬入完了 最終処分は見通し立たず

 福島県内の除染で出た廃棄物を保管する中間貯蔵施設では、計画のおよそ9割の量が搬入されていて、環境省はことし3月までにおおむね完了させるとしています。
 一方で、法律で2045年までに福島県外で行うとされている最終処分については、見通しが立っていません。
 東京電力福島第一原発周辺で整備が進められている中間貯蔵施設では、福島県内の除染で出た土や草木などおよそ1400万立方メートルの廃棄物を搬入する計画です。
 環境省によりますと、12月23日までに計画の89%にあたるおよそ1245万立方メートルが運び込まれ、環境省は残る155万立方メートルについて、ことし3月までに搬入をおおむね完了させるとしています。
 一方で、これらの廃棄物は2045年3月までに福島県外で最終処分することが法律で定められていて、環境省は2024年度までに、最終処分場の構造や面積などの選択肢を提示するとしていますが、場所や方法などの見通しは立っていません。
 また、最終処分の量を減らすため、除染で出た土を全国の公共事業などで使う再生利用の実証事業が進められていますが、福島県以外で目立った動きはなく、環境省は理解を進めるため今年度始めた一般市民向けの対話集会を全国各地で開催しています。
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