[2022_06_01_05]再処理工場で原燃社長 完工目標「さらに厳しく」/認可後 工事に2、3カ月(東奥日報2022年6月1日)
 
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再処理工場で原燃社長 完工目標「さらに厳しく」/認可後 工事に2、3カ月

 日本原燃の増田尚宏社長は31日、六ケ所再処理工場の安全対策工事に必要な詳細設計の認可(設工認)が全て下りた後、工事を完了するまでに2、3カ月の期間を要するとの見通しを示した。本年度上期とする完工目標まで残り4カ月に迫り、増田社長は「さらに工程が厳しくなっているのは間違いない」との認識を示したものの、完工目標は堅持するとした。
 青森市の青森地域共生本社で開いた会見で、工事を含め各分野で期間を短縮する工夫を進めているとし「目標を変えるつもりはない」と従来の見解を繰り返した。
 3分割した設工認のうち申請済みの初回分は原子力規制委員会による審査が難航しており、原燃は認可の前提となる補正書の提出を6月にさらに繰り延べた。第2、3回の設工認は物量が格段に増えるため、初回の経験を生かして審査を効率的に進めるとした。
 一方、再処理工場と同様に本年度上期の完工を目指してきた高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)の貯蔵管理施設については「工程を見直す必要がある」と延期を示唆した。
 同施設は既に稼働しており、設工認審査や追加の工事などを行った後、規制委の確認を得てあらためて「完工」となる。
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