[2022_06_17_14]「最高裁、国にそんたく」 原告らに冷淡な結末 原発避難者訴訟(毎日新聞2022年6月17日)
 
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「最高裁、国にそんたく」 原告らに冷淡な結末 原発避難者訴訟

 2022/06/17 20:37
 東京電力福島第1原発事故から11年を経て示された司法の統一判断は、原告らにとって冷淡な結末となった。原発避難者訴訟で国の賠償責任を認めなかった17日の最高裁判決。事故で人生を一変させられ、今も避難を続ける原告らは「最高裁は国にそんたくした。司法は責任を果たしていない」と憤り、失望した。
 「私たちが一番求めていた、事故を予見できたかについて触れていない。肩すかし判決だ」。最高裁第2小法廷で判決の言い渡しが終わった午後3時過ぎ。弁護団の馬奈木厳太郎(まなぎいずたろう)弁護士が、最高裁前に集まった500人を超える原告や支援者に内容を説明すると「ふざけるな」という怒号が飛び交った。
 福島県南相馬市から避難し、千葉県君津市で暮らす原告の南原聖寿(なんばらせいじゅ)さん(62)もこの日、最高裁に駆けつけた。「きっと原告の思いが認められる」。小法廷の傍聴席から見守ったが、希望は打ち砕かれた。(後略)
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