[2025_09_01_03]格納容器貫通部 ロボ調査 福島第1 3号機デブリ撤去も(東奥日報2025年9月1日)
 
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格納容器貫通部 ロボ調査 福島第1 3号機デブリ撤去も

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 東京電力は福島第1原発3号機の原子炉格納容器側面の西側にある貫通部周辺で遠隔操作ロボットを使った調査を始めた。3号機では2037年度以降に溶融核燃料(デブリ)の大規模な取り出しを計画。この貫通部を格納容器内の調査やデブリ取り出しに活用するため、付近の放射線量や障害物の有無を調べ、除染方法の検討を進める。
 東電によると、貫通部は原子炉建屋1階にあり、直径2・4m、長さ3・7m。事故前は定期検査で作業員が格納容器に入る際に使い、事前に放射線を遮るコンクリート製の壁で囲われた小部屋がある。16年の調査では、この室内で最大毎時80mSVの高線量を確認。原子炉内部につながる配管が通っており、放射性物質が付着している可能性がある。
 東電は8月19日、線量計やカメラを取り付けた遠隔操作ロボット2台を使い、室内の追加調査を開始。1台は四足歩行で障害物を乗り越えることができ、もう1台はアーム型の機器で物を動かせる。約1カ月かけて室内の障害物や放射線の発生源を詳しく調べ、除染の可否や方法を検討する。
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