[2023_03_10_01]除染土受け入れ、風間浦村が検討 環境相「考え聞く」(日経新聞2023年3月10日)
 
参照元
除染土受け入れ、風間浦村が検討 環境相「考え聞く」

 青森県風間浦村が福島県内の除染で生じた土壌の受け入れを検討していることが10日、分かった。西村明宏環境相が同日の閣議後の記者会見で「村長が福島県民の応援にもなるとして(除染土の再生利用に関する)実証事業に関心をもっていただいた。村の考えを聞きたい」と述べた。
 東京電力福島第1原子力発電所の事故後に生じた除染土は1400万立方メートルあり、東京ドーム11杯分に相当する。現在は原発周辺に設けた中間貯蔵施設に運び込んでいる。政府は2045年までに福島県外に搬出する方針だ。線量の低い土は全国で土木工事に活用することで、最終処分に必要な用地や費用を減らす。
 環境省はこれまでに福島県内で、除染土を用いた農地造成の実証事業を実施してきた。22年度は埼玉県所沢市や都内の同省関連施設で、花壇の造成といった実証事業を計画している。現時点で住民らの理解を得られておらず、年度内の実施が難しい状況になっている。


KEY_WORD:除染土_最終処分_:FUKU1_: