[2023_05_12_05]地下5〜10キロで断層ずれる 能登地震、政府調査委(産経新聞2023年5月12日)
 
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地下5〜10キロで断層ずれる 能登地震、政府調査委

 2023/5/12 22:32
 政府の地震調査委員会の平田直委員長(東京大名誉教授)は12日、都内で開かれた定例会合後の記者会見で、5日に石川県の能登半島沖で起きたマグニチュード(M)6・5の地震について「地下5〜10キロの断層が大きくずれて強い揺れをもたらした」と説明した。
 観測されたデータの分析から、震源の断層は能登半島の地下から北側の海底に続くような形状としている。平田氏は「海底にはたくさんの断層があり、流体(水)が浅いところにしみ出して地震を起こしていると解釈できる」とした。
 しかし、付近の海底にある活断層と今回の震源断層とは一致せず「3次元的に見ると動いていない」との考えを示した。
 地震は5日午後2時42分ごろに発生し、石川県珠洲市では震度6強だった。令和2年末ごろから活発化した群発地震の一つで、地下深くの水の移動が関係しているとされる。平田氏は「地震の回数は減ってきたが、活発な状態が続いている」と引き続き警戒するよう呼びかけた。
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