[2024_01_24_02]山口・上関の中間貯蔵施設 中国電がボーリング調査へ伐採開始(毎日新聞2024年1月24日)
 
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山口・上関の中間貯蔵施設 中国電がボーリング調査へ伐採開始

 19:25
 中国電力などが山口県上関町で計画する、原子力発電所の使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の建設を巡り、中国電は24日、予定地で建設が可能かを判断するボーリング調査に向けて、森林の伐採を始めた。中国電はすでに文献調査に入っているが、今後、地質調査などの実地調査についても本格化させる。
 中国電が上関町に提出した伐採届によると、伐採は建設予定地となっている、同町長島の中国電が所有する敷地0・69ヘクタールで実施する。作業は午前11時ごろに始まり、作業員が樹木を伐採し、重機で運ぶ姿が見られた。今後、ボーリング調査用のやぐらや資材を運ぶモノレールなどを敷設する。
 ボーリング調査は11カ所で予定し、最も深い所で地下300メートル、浅い所で同100メートルほど掘り下げ、サンプルを採取して地質を調べる。調査は半年程度かかるとみられ、文献調査の結果と合わせて分析し、施設建設の可否を判断する。

[図:中間貯蔵施設の調査地]

 森林の伐採を巡っては、町が2023年8月に施設建設に向けた調査受け入れを決めた直後に、中国電が町に伐採届を提出。ところが、中国電は「準備が整わなかった」として、11月の期限内の着手を見送った。周辺自治体の反発が大きかったことなどが背景にあったとみられる。

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