[2023_04_15_02]ドイツ脱原発、市民祝う 最後の原子炉3基停止控え(東京新聞2023年4月15日)
 
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ドイツ脱原発、市民祝う 最後の原子炉3基停止控え

 【ネッカーウェストハイム(ドイツ南西部)共同】ドイツが東京電力福島第1原発事故を受けて進めてきた脱原発が15日に完了するのを前に、反原発活動をしてきた市民らが約60年続いた原子力発電の終幕を祝う集会やデモをドイツ各地で行った。ドイツでは稼働中の最後の原子炉3基が15日夜(日本時間16日午前)に送電網から外れて運転を停止し、国内の原子力発電量はゼロになる。
 停止する3基のうちの一つが立地する南西部ネッカーウェストハイムでは、脱原発の達成を祝うために各地から反原発派の市民らが集合。別の1基がある北西部リンゲンでは、国外の原発向けの核燃料製造工場が操業しており、市民らが工場から原発までデモ行進。
 ドイツは再生可能エネルギーの拡大を進め、昨年の総発電量に占める割合は約46%。2030年までに電力消費の8割を賄う方針だ。一方、高レベル放射性廃棄物の最終処分場の選定は進まず、将来の課題となっている。
 脱原発は22年末に完了予定だったが、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー危機で先送りしていた。
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